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ISID、東大暦本研と共同で3Dスポーツ動作解析システム「Running Gate」を開発

10月10・11日開催の「スポーツ博覧会・東京 2015」に参考出展

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 電通国際情報サービス (ISID、東京都港区)のオープンイノベーションラボ(イノラボ)は、ランニングフォームなどの身体の動きを、従来よりも簡易的な仕組みを用いて3Dデータ化し解析するシステム「Running Gate」を開発した。このシステムは、イノラボが進める研究プロジェクト「スポーツ&ライフテクノロジーラボ」の一環として、イノラボと東京大学暦本研究室が共同開発したもの。

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 「Running Gate」は、10月10日、11日に駒沢オリンピック公園(東京都世田谷区)他で開催される「スポーツ博覧会・東京2015」に参考出展され、一般来場者を対象に、ランニングフォームの解析と専門家による指導を行うプログラムを実施する。

 3Dデータを用いたスポーツ動作解析システムは、従来からモーションキャプチャ等の技術によって実現されており、主にトップアスリートの技術向上等の目的で活用されている。

 しかし、その多くは、人体に多数のマーカーを装着する必要があったり、データ解析に時間がかかるといったことから、利用環境や用途が限定されているのが現状だという。こうした仕組みが、より簡易に実現できれば、学校での体育授業における効果的な運動フォームの指導や、病院でのリハビリ支援などに幅広く応用することが可能となる。

 さらに、これが 広く一般に普及し、多数の人々の動作情報が「スポーツビッグデータ」として蓄積されていくことにより、歩き方の傾向から未来の体型や疾病を予測するといった展開も考えられるという。

 イノラボと暦本研は、こうした取り組みの第一歩となることを目指して「Running Gate」を開発した。両者共同でコンセプト開発を行い、基礎技術研究を暦本研が、データ検証とサービスモデル検討をイノラボが担った。

 「Running Gate」は、複数のセンサーが設置されたエリア内を人が通り抜けるだけで、身体の動きをリアルタイムで3Dデータ化し、解析できるシステム。マイクロソフト社製の「Kinect v2」をセンサーとして採用することにより、人体にマーカー等を装着することなく、簡易な機器構成で動作情報を3Dデータ化する。

 さらに、独自のデータ解析・処理手法を用いて、取得した3Dデ ータから実寸値を推定したり、経過時間ごとのデータ差異を算出したりすることで、対象者の身長や体格、歩幅・ピッチ・重心移動・足運びなどを割り出す。

 これにより、従来のように特殊なマーカーや装置を使わなくても、動作の特徴を解析したり、他者データと比較したりすることが可能となるという。

 スポ博会場では、参加者が幅約10mのブース内を走り抜けるだけでランニングフォームを3Dデータ化し、プロのランニングコーチが解析結果に基づく指導を行う体験型プログラムを参考出展する。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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