ビジネスモデル変革の時代。既存事業の多くは新しい事業モデルの構築を迫られています。「決まった道筋」を効率よく最短に、低コストで駆け抜けることが命題である既存事業。新規事業には、始まる前から「成功確率100％の道」は用意されていません。“でこぼこ道”や“曲がりくねった道”、時には、道が急に無くなることもあります。そんな不確実な時代にこそ必要なことは、どちらに進めばいいかわからない道を進む際に、方向性を示してくれる「灯りの存在」です。そう、ビジネスで置き換えれば、それは「ビジョンとミッション」です。

本講演では、「ビジネスモデル時代の『ビジョン』と『ミッション』」のつくり方」と題して、既存事業の改善、新規事業に取り組む方々に向けて、ビジネスモデル構築とビジョンとミッションの関係をわかりやすく解説します。

講演者は、Biz/Zine連載でもお馴染みのビジネスイノベーションハブ株式会社代表取締役・白井和康氏。ビジョンとミッションからビジネスモデル構築まで、徹底的な可視化とプロセスを明示することで、新規事業支援を強力にサポートする新進気鋭のコンサルタントです。
白井和康氏の人気記事：『有名企業から学ぶビジョンとミッションの作り方』

ビジネスモデル時代の『ビジョン』と『ミッション』のつくり方：講演内容

第1部　ビジネスモデル時代に必要なミジョンとミッションのつくり方

現代において、多くの企業が新しいビジネスモデルの構築やオープンイノベーションの必要性に迫られています。市場環境の変化が激しく、先行きが不透明な時代だからこそ、将来の道筋を灯すためのビジョンとミッションを多くの利害関係者に対して示していかなければなりません。本講演では、企業経営におけるビジョンとミッションの由来、位置付け、作り方を有名企業の事例とともにご紹介していきます。

第2部　ビジョンマップとミッションマップによる簡易ワーク

第2部では、ビジョンマップとミッションマップを活用して、ご参加者全員が経営者や事業リーダーになったことを想定し、各自のビジョンとミッションを描いていきます。

白井 和康（シライ カズヤス）

ビジネスイノベーションハブ株式会社 代表取締役
2012年8月にイノベーションのためのビジネスの構造を考えるFacebookページ「ビジネスアーキテクチャー研究ラボ」を開始。2013年1月から2014年5月まで、ビズジェネ（現Biz/Zine／翔泳社のオンラインビジネスマガジン）に「イノベーションを可視／加速化するビジネスアーキテクチャー集中講義」というタイトルで、全29回（1年半）にわたる長期連載を寄稿。
2014年9月から3か月にわたり、「ビジネスモデルフェスティバル2014」のイベント企画から実行、講師を担当。2014年11月にビジネスイノベーションハブ株式会社を設立、代表取締役に就任。現在、IoT（モノのインターネット化）を含むデジタルビジネスモデル構築に対するコンサルティングやファシリテーションに力を入れる。株式会社サーキュレーションの主任研究員、アップサイド株式会社が手掛けるIoTrial事業のエグゼクティブアドバイザーを兼務。

ビジネスイノベーションハブ株式会社

ビジョンは、「革新（イノベーション）」、「協働（コラボレーション）」、「創造（クリエーション）」という3つの価値観を顧客やパートナーと共有すること。日本をワクワクするようなビジネスで満ち溢れる国にすること。
ミッションは、ビジネスモデルを中核としたイベント、コンサルティング、ソフトウェア、プラットフォームサービス、メディア発信を通じて、新しいビジネスモデルの構築、新しい価値の創造、新しいワークスタイル確立を支援すること。
事業としては、コンサルティング、セミナー／ワークショップ、ソフトウェア、出版／コンテンツ、クラウドなどを通じて、専門知識をもつコンサルタントやファシリテーター、イベント企画や運営組織、シェアワークプレイス提供企業と連携することにより、幅広いサービスを提供していきます。

こんな方にお薦めします

既存事業のビジネスモデルを変革したい、新規事業に取り組みたい、企業の担当者や責任者。特に、新規事業推進のために、詳細なプロセスや方法論以上に、新規事業チームが一体となって推進していく「共有言語」や「共通目標」を持ちたいと思う方。社内で共有されたビジョンとミッションから、外部パートナーや顧客へコアとなる事業のメッセージを伝えたいと思うが、その手法や方法に悩む方。