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ビジネスアーキテクチャーとは何か?

第1回

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ビジネスアーキテクチャー1:ビジネスモデル

 最初に、ビジネスアーキテクチャーの構造を考えていく上で、ビジネス構造に関する根本的な3つの質問を提示したいと思います(図2)。

ビジネス構造に関する3つの根本的な問い図2.ビジネス構造に関する3つの根本的な問い

 いかがですか?皆さんの会社において、これらの質問に回答しているドキュメントは整理されていますでしょうか?全てのステークホルダーに理解可能なフォーマットで提供されていますでしょうか?環境変化や時間推移に応じて、定期的にレビューされメンテナンスできるようになっていますでしょうか?

 ビジネスアーキテクチャーは、大きく3つの層から構成されます(図3)。各々はビジネスの設計、計画、実行の論理的な構造を表現するものであり、「ビジネスモデル」「モチベーションモデル」「ケイパビリティモデル」と呼ぶことにします。

ビジネスアーキテクチャーを構成する3つの層図3.ビジネスアーキテクチャーを構成する3つの層

 ビジネスアーキテクチャーを構成する1つ目の層は、ビジネス設計の論理的な構造を表現する「ビジネスモデル」です。ビジネスモデルは事業体が価値を生成、提供、獲得するための仕組みを表現するものであり、ビジネス設計に関する4つの基本的な問いに対する回答を提供するものです(図4)。

ビジネス設計に関する4つの問い 図4.ビジネス設計に関する4つの問い ビジネスモデルは大きく4つの柱から構成されています。
 1つ目の柱は「何の価値を提供しているのか?」に対する「プロダクト革新」です。
 2つ目の柱は「それを誰にどのように提供しているのか?」に対する「顧客インターフェース」です。
 3つ目の柱は「それをどのように生成しているのか?」に対する「オペレーション基盤」です。  4つ目の柱は「どのように利益を獲得しているのか?」に対する「財務構造」です(図5)。
 これら4つの柱は、さらにいくつかのビジネス要素に分解されます。

ビジネスモデルの4つの柱 図5.ビジネスモデルの4つの柱 皆さんの中には、「おやっ、どこかで見たぞ」と思われる方が多いでしょう。
 そうです、ビジネスモデルは『Business Model Generation』をベースとしています。
 正確に言えば、その原型である「Business Model Ontology」がベースとなっています。

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ビジネスアーキテクチャー2:モチベーションモデル

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この記事の著者

白井 和康(シライ カズヤス)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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