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「戦略の暴走」を阻止するビジネスルールとは?

第28回

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「ビックピクチャー」と「ビジネスポリシーやルール」の関係

 指針と他のビジネス要素の関係を具体的なサンプルで見ていきましょう。1つ目は、「成果(ゴールや目標)」と「ビジネスルール」の関係です。図は、レンタカー会社のサンプルです。指針としてのビジネスルールは、成果としての目標の達成を支援している関係が分かっていただけると思います(図6)。

成果とビジネスルールの関係図6:成果とビジネスルールの関係

 2つ目は、「行動方針(戦略や戦術)」と「ビジネスルール」の関係です。図は、ピザ宅配チェーンのサンプルです。戦略や戦術を実行するためには「何でもアリ」というわけにはいきません。事実上、不可能であったり、道義上許されなかったりする行動もあるわけです。ビジネスルールは、行動方針としての戦略や戦術を統治するという働きをもちます(図7)。

図7:行動方針とビジネスルールの関係図7:行動方針とビジネスルールの関係

 3つ目は、同じ指針内における「ビジネスポリシー」と「ビジネスルール」の関係です。お分かりのとおり、ビジネスポリシーは抽象的な指針に留まる一方、ビジネスルールは非常に具体的です。また、前述したとおり、ビジネスポリシーは階層を構成する場合があります。その場合、下位のビジネスポリシーは上位のビジネスポリシーを支援する(または可能にする)という関係になります(図8)。

図8:ビジネスポリシーとビジネスルールの関係図8:ビジネスポリシーとビジネスルールの関係

 最後は、「影響要因やアセスメント」と「指針」の関係です。昨今、マネーロンダリングに関する取り締まりが厳しくなってきましたが、図は外部影響要因としての当局(影響を与える組織)と金融機関における指針の関係です。影響要因やアセスメントは、指針を動機付けるという働きをもちます(図9)。

影響要因/アセスメントと指針の関係図9:影響要因/アセスメントと指針の関係

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ビジネスルールを情報システムで活用する

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この記事の著者

白井 和康(シライ カズヤス)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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