カリスマ投資家、藤野英人氏が語るデフレ再来時代のサービス産業の戦い方

FOODiT TOKYO 2016 セミナーレポート

8月22日に開催された、飲食店向け予約・顧客台帳サービスを提供する株式会社トレタ主催の「FOODiT TOKYO 2016」に登壇したレオス・キャピタルグループの藤野英人氏。伝説のファンドマネージャでもあり、ひふみ投信の最高投資責任者でもある氏は、内需企業は有望とし、地方の経済を牽引する「ヤンキーの虎」のビジネスに注目すべきと語った。また、アベノミクスが峠を超え、デフレが復活した現在のビジネスで成長するためのヒントをいくつか提示した。

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[取材・構成] 京部康男 (Biz/Zine編集部)

[タグ] 競争戦略 ベンチャー

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ブラジャーで育った投資家

藤野さんの母親は下着メーカーのワコールに努め、ブラジャーを日本一売った女性だった。子供の頃は母親のブラジャーの仕事の話を、家庭でさんざん聞いて育ったという。思春期の頃は、恥ずかしい思いをしたが、母親の収入も良かったため趣味や勉学に勤しむことが出来たのだという。

そういう意味では、私はブラジャーで育ったファンドマネージャーで、ブラジャーに足を向けて寝られないのです。

仕事熱心だった母親の影響が、後年の藤野さんの仕事観を作ったということだろう。そこから家庭や社会での仕事観の教育の話につなげていく。

6割の若者が「働くことは悪」

藤野さんは本業の傍ら、明治大学で16年間学生を教えている。そこで2年前に学生たちに、投資についてのイメージを聞いたところ、8割の学生が「投資はダーティで悪」と答えたという。さらに2015年の電通総研の18歳から26歳の若者の意識調査の結果では、「働くことは当たり前だと思う」が、39.1%、「できれば働きたくない」が28.7%だった。6割の若者が「働くこと」に対して「普通ではない」あるいは、ネガティブなイメージを持っているというのだ。

外食やサービス業で働いている若者たち、いずれの業界であっても60%が働くことを異常だと思っている。この事をよく認識しておかなければいけません。

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