どんな時間軸で“両利きの知財人財”を育成しているのか

講演の終盤には、来場者との質疑も実施された。最初に挙がったのは、知財基盤構築のための「知財スペシャリスト」と「知財ストラテジスト」を両立した人財育成について。弁理士資格取得など、知識習得について一定の基準がある知財スペシャリストに対して、知財ストラテジストは基準が明確ではない。知財ストラテジストの養成までに、概ねどの程度の期間を想定しているのかというのが最初の質問だ。
泉井氏は「当初は10年ほどを要するのではないかと見込んでいましたが、現在は数年での養成を目指しています」と回答。人財育成に取り組むなかで、よりスピーディーな育成が求められていることを認識し、人財要件の洗い出しやスキルレーダーチャートの作成などを通じて案件のアサインを効率化し、習熟の早期化を図っていると述べた。