勝負は「技術」から「認証・ルール形成」へ。
技術的なブレイクスルーが進む一方で、社会実装に向けた「認証・ルール形成」の勝負も激しさを増している。テスラは既に113億キロもの走行データを蓄積し、圧倒的な賢さを持つAIを育て上げている。しかし、End to End AIには「なぜその判断をしたのか(例:右に避けたのか)」という思考プロセスがブラックボックス化する弱点がある。事故が起きた際の説明責任が問われるため、公道での認証取得における大きな障壁となっているのだ。
ここで主導権を握ろうとしているのが欧州勢である。メルセデス・ベンツはNVIDIAと提携し、5年という歳月と約1,000人のエンジニアを投じて、認証基準をクリアできるAIを開発した。具体的には、End to End AIによる判断の下に、従来のルールベースを用いた安全・評価基準の「ガードレール(お目付け役)」をバックアップとして機能させている。
