単独抜擢が猛反発を招く。異文化マネジメントの壁
宮森:異文化マネジメントにおける、まさにリアルな壁ですね。具体的にうまくいかなかった事象を教えていただけますか。
平井:タイでは、権力格差はありつつも「お互いみんな気持ちよく平等に働く」というカルチャーが根底にあります。そこを知らずに、日本的な感覚で「仕事をしてアピールが上手な人」を一人だけ引き上げて登用してしまったことがありました。すると、組織全体から猛反発をくらい、エンゲージメントが劇的に下がってしまったのです。タイ特有の内集団のルールの強さを理解していなかったゆえの失敗でした。
