なぜ「外部」と「内部」という経営学の軸の変遷は起きたのか
栗原:本書の第Ⅱ部では、1960年代から2000年代にかけての「理論化」の歴史が語られています。マイケル・ポーターの「外部環境分析」がなぜあれほど支配的になったのか、その背景を教えてください。
琴坂:ポーターの理論が流行した最大の要因は、1970年代の事業環境の激変です。それまでの高度成長期には、市場全体が伸びていたため、とりあえず参入して計画的に供給すれば利益が出せました。しかし、二度のオイルショックによって経済が停滞し、産業内での熾烈な「競争」に勝ち残らなければ生き残れない時代が到来したのです。
