多様な事業の時間軸や特性の違いを乗り越えるには
社内発明評価が外部の客観データと高い相関を持つことが証明されたものの、同社のようなコングロマリット企業において、もう一つの大きな壁が立ちはだかる。それは、「事業部ごとの時間軸や特性の違い」である。たとえば、数年先までの製品ライフサイクルを見据える半導体関連の先端事業と、10年以上のスパンで社会実装を目指す基礎研究部門の成果を、同じ物差しで一律に評価することは現実的ではない。
通常であれば、全社一律の基準を無理に適用し、長期的な基礎研究の評価が低くなってしまうといった歪みが生じがちである。この課題に対して、同社が導入した工夫が「プラットフォームのレトロフィット(個別最適化)」という思想だ。



