「10万時間削減」の罠を越え、財務インパクトを創出する方法
メディア向け発表会の後半には、AI活用において最も先進的かつ複雑な課題を抱える金融業界を題材に、下川憲一氏と守屋孝文氏によるトークセッションが行われた。AI導入を「単なる時間削減」で終わらせないための、具体的なアプローチが明かされた。
「これまでのAI活用は、チャットベースの『補助ツール』としての利用が主だった」と下川憲一氏は指摘する。しかし、この段階での効果は「想定業務時間の削減」といった抽象的な数字に留まりがちで、実際には残業代の抑制など人事施策と連動させない限り、真の意味での財務インパクト(営業利益への直接的な寄与)は得にくい。
