余力は値下げに使うな。AIが生んだ時間を「価値向上」へ投資せよ
安成:AIで生まれた余力を、安易に値下げや人員削減に回すのではなく、価値向上の投資にどう振り向けるか。組織として数字の見方をどう変えるかが問われそうです。
菅原:そうですね。薄利多売的に考えると「リストラして値段を安くしよう」となる。そうじゃなくて、作業が速くなったぶん、高くても買ってもらう価値と価格根拠を作ってみようでもいいわけです。人員も、効率化したから削るのではなく、お客さんを理解する時間に使う。アパレルブランドの販売員でも、これまでは本社から「週に何回LINEを送れ」と言われ、回数をこなすためだけに送っていた。でも時間にゆとりができて、AIがお客さんの購買履歴を教えてくれたら、「1年前に買ってくださったものと、昨日のものはお似合いですよ」と言えるようになる。新しい接客やお客さんを理解する時間に投資できるんです。
