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学術知見を武器に前例のない新規事業を成功させる──論文ニュース「有用性と厳密性のジレンマ」

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「big-evidence」を羅針盤に、「small-evidence」で舵を切る

 では、どうすればよいのか。本論文が提唱するEBMgtの考え方は、実践的なヒントを与えてくれます。鍵となるのが、big-evidenceとsmall-evidenceの使い分けです。たとえば、「心理的安全性が高いチームほど業績が高い」というのは、Googleの研究をはじめ、世界中の多くの研究で繰り返し確認されてきたbig-evidenceです。メタ分析によって裏づけられた、いわば経営学のセオリーといえます。

 一方、「わが社の営業チームでは、週次の振り返りミーティングを導入したら受注率が上がった」というのはsmall-evidenceです。自社の文脈に根ざしたリアルな知見ですが、他社に当てはまるかどうかはわかりません。

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この記事の著者

中川 功一(ナカガワ コウイチ)

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