事業縮小の危機を「隣接領域へのシフト」と「リスキリング」で乗り切る
佐藤:今、AIの浸透などにより事業や製品が丸ごとなくなるリスクが高まっています。米国の大手企業では何千人という規模の解雇が起きていますが、日本の長寿企業はそうした危機に直面した際、人材をどのようにリスキリングして活かしてきたのでしょうか。
島地(東レ):事業を縮小するとしても、研究・技術・生産のそれぞれの現場には“人”がいます。ただ私たちは、高分子化学や微細加工といった「根っこの技術」がつながったところで商売をしており、飛び地が少ないのが特徴です。そのため、ある人にとっては大きなジャンプになるケースもありますが、基本的には隣接領域へ人を移していくことで乗り切ってきました。大きく飛んでしまうとリスキリングも非常に大変ですが、技術的な共通項があるからこそ人材を活用し続けられているのだと思います。



