「大失敗」すらも次なる成長の資産へと変える組織文化
佐藤:今回の調査では、長寿企業の成長要因の一つに「失敗から学ぶ風土」が挙げられていました。レジリエンスとも言われますが、皆さんの会社で今も語り継がれる失敗作や失敗事業はありますか。
杉田(DNP):先ほど印刷技術を事業の軸足としてきたことは変えていないと申し上げましたが、唯一の例外が1970年代のボウリング場経営への参入です。自社の強みを十分活かせず撤退することになりましたが、逆にこの時「自らの強みを軸に事業を広げる大切さ」を深く学びました。そのため、その後のバブル期に不動産や財テクの話が持ち込まれても一切手を出さず、新工場や研究施設に投資し、それが今の成長につながっています。ちなみに撤退したボウリング場のレーンは保養所に移設し、転んでもただでは起きないDNPらしさを発揮しています。



