SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

人工知能社会論からの考察

AI時代に「人文社会科学」は不要なのか?

第1部:人工知能社会論とは何か?(第1回)

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

AIを「人文社会科学」のレンズから考察する

 私たちはまだ、「意識とは何か?」といった問いに対する答えが得られなくても、別段不便を感じることなく日々の生活を営むことができる。だが、高度な自律性を持つAIやロボットが出現したあかつきには、責任や意識、創造などに関する根源的な問いに誰しも直面せざるを得なくなる。そうした未来はあっという間に訪れるので、今から準備的に議論しておく必要がある。

 哲学の実学的な価値は今後ますます高まっていくだろう。哲学を趣味道楽として楽しみたいと願う当の哲学者にとっては、はた迷惑な話かもしれない。AIをめぐる議論などに巻き込まれたくない、プラトンやアリストテレスの著作を愛でるだけの人生を歩んでいきたいと言うかもしれない。
 しかし、実学的な価値は置くとしても、「デカルトにとっての時計」や「フロイトにとっての熱力学」といったように、過去の哲学者・思想家の思考は、その時々の先端的な科学技術に触発されてきた。現代ではAIを通じて思索を深めることができるはずで、過去の文献の解読ばかりしていてはもったいない。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
人工知能社会論からの考察連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

井上 智洋(イノウエ トモヒロ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング