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クリステンセン「ジョブ理論」入門

なぜ顧客はあなたの商品を「雇わない」のか?「障害」と「代替」からジョブを考える

連載第4回

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代替解決策—Solutions

ジョブ理論と通常のマーケティング調査ともっとも異なる視点はこの「代替解決策」という点にある。ジョブを解決するために現在行なっていることを、理想的な解決策ではなく「代替解決策」だと見なすのだ。馬を移動手段として人々が使っている現状を見て、一般的な調査なら馬に「ニーズ」があるととらえがちだが、あくまでも現実的な“やりくり”だという見方をしてみてはどうだろう。すると、「速い」馬を所有するための餌やりや糞の処理など、とても面倒な手間をかけていることが目に入ってくる。今でこそ馬を家で飼うなんてとんでもない手間だと誰もが感じるものだが、その時代では「当たり前」かつ「必要」な作業として見過ごされてしまうことである。だからこそ「潜在的」だという言われ方もするのだ。

代替解決策には何らかの不満が残る。手間が多いケースもあるし、出来栄えがイマイチなこともある。感情的なジョブなら、「楽しくない」とか「退屈だ」というような側面も生じるだろう。そこを何とかしようとしている人がいるなら、大きなチャンスである。「わざわざ」何かをしようとしているなら、そのジョブを「片づける」動機は強く、より優れた解決策には価値が生じるだろう。

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津田 真吾(ツダ シンゴ)

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