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東大 松尾氏、楽天 森氏、ABEJA 岡田氏らが語る、“ないない尽くし”の日本で注目すべき3つのAI技術

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一社で日本市場全体のAI投資額を上回る投資を行うAmazon

 セッションは、モデレーターで株式会社クラウドワークス代表取締役社長 CEOの吉田浩一郎氏氏のこんな言葉から始まった。

日本のAIシステム市場を調査していたら、IDCJapan株式会社の発表で『2021年に約2500億円になる』というものがありました。ところが、AmazonのR&D投資額、これはほとんどがAIだと言われていますが2.5兆円なのですよね。アリババグループでは1兆円です。一社で日本市場の10倍の投資を行ってしまう。そういった状況がすでにあるのですよね。

吉田浩一郎モデレーター: 吉田 浩一郎氏
株式会社クラウドワークス 代表取締役社長 CEO / 新経済連盟 理事
パイオニア、リードエグジビションジャパンなどを経て、ドリコム執行役員として東証マザーズ上場を経験した後に独立。2011 年11 月に株式会社クラウドワークスを創業。2014 年12 月東証マザーズ上場。2015 年には、経済産業省第1 回「日本ベンチャー大賞」審査委員会特別賞を受賞、グッドデザイン・未来づくりデザイン賞受賞。2016 年には、一般社団法人新経済連盟理事に就任。著書に『クラウドワーキングで稼ぐ!-時間と場所にとらわれない新しい働き方(日経新聞出版社)』『クラウドソーシングでビジネスはこう変わる(ダイヤモンド社)』などがある。

 これに続き、東京大学大学院工学系研究科特任准教授の松尾豊氏からアメリカの動向が紹介された。曰く、現在AIに関してはディープラーニングが注目されているが、ディープラーニング関連の主要な論文はGoogle(2014年に買収したDeepMind発表分を含む)とFacebookから出ている。GoogleではGoogle Brain Team、FacebookではFAIR(Facebook AI Research)という組織を持ち、数百人規模で優秀な研究者、技術者を抱えている。潤沢な予算を人件費に惜しみなく投入しており、初年度から年収5000万円、リーダークラスであれば1億円、研究所の所長であれば数十億円といった報酬を与えるほどである。研究費も惜しみなく使え、優秀な仲間とともに働ける環境で、不満はないがさらに上を目指す者がスタートアップとしてシリコンバレーで起業している。そんな環境で、AIで医療画像を扱うようなスタートアップや顔認証を扱うスタートアップなど、考えられるようなものは一通り出てきており、2015年あたりからそういったスタートアップの買収が急速に進んでいると話す。

松尾豊松尾 豊氏
東京大学大学院 工学系研究科 特任准教授
2005年10月よりスタンフォード大学客員研究員を経て、2007年より、東京大学大学院工学系研究科総合研究機構/知の構造化センター/技術経営戦略学専攻准教授。2014年より、東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻 グルーバル消費インテリジェンス寄付講座 共同代表・特任准教授。専門分野は、人工知能、ウェブマイニング、ビッグデータ分析。人工知能学会から論文賞(2002年)、創立20周年記念事業賞(2006年)、現場イノベーション賞(2011年)、功労賞(2013年)の各賞を受賞。2014年より人工知能学会倫理委員長。

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