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Biz/Zineセミナーレポート (AD)

デジタル時代の新規事業に存在する大きな障壁「未知の発見」と「未知に対する意思決定」とは?

Biz/Zine Day 2018 Autumn セミナーレポート Vol.1

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「未知に対する意思決定」は、“はじめの可視化”と“終わりの伝え方”が勝負

 そして、もう1つの新規事業の創出が難しい理由である「未知に対する意思決定」について、小池氏は「『意思決定者がなかなか決定してくれない』『アイデアはいいのになかなか会社が通してくれない』という嘆きは多く聞かれる」と言う。これこそ、社内で新規事業を立ち上げる際に乗り越えるべき最大の壁といえるだろう。

 この解決策について、小池氏は「未知の可視化と伝え方で決まる」と語る。つまり、「そもそも新規事業とは何かを見せること」と「無形であるサービス・事業の価値を伝えること」を解決する必要があるというわけだ。言い換えれば「はじめの可視化」と「終わりの伝え方」が鍵になる。

 おそらくプロジェクトの開始時には「既存事業に捉われず、ブルーオーシャンを狙って」「非連続的な成長を」「破壊的なイノベーションを」といった言葉が上司や経営層から降りてくることが多く、担当者は戸惑うことも多い。しかし、意思決定者は既存事業で実績を作ってきた人であることが多く、新規事業をゼロから立ち上げた経験は皆無と言えよう。そんな曖昧な中で、とりあえず手探りではじめた結果、「え、いまさら?」「それきいてない」という事態に陥るというのが関の山だ。

 WHITE自身もそうした経験が数多くあり、その中から「はじめにいかにプロジェクトの要件を可視化し、定義するかが大切」と痛感したという。完全ではなくとも下記のようなシートを使って言語化し、意思決定者とともに「WHY・WHAT・HOW」を握り、当然のようだが「プロジェクトの定義をしておくことが大切」というわけだ。

タイトル

 そして、プロジェクトの定義が固まった後にやってくるのが「上申」だ。しかし、このときもまた大きな障壁が立ちはだかる。それは不確実性の高い新規事業にもかかわらず、「やる意味」や「利益」などといった「確実性」を求められることだ。まだできてもいないサービスや製品について、フェルミ推定などを用いて仮に計算しても、必ずしも当たる保証はない。

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強さや知性ではなく、変化に最もよく適応した新規事業だけが生き残る

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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