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創造的な組織の基盤づくり-学びのデザイン

第4回

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自分の学びのデザイン-創造的な組織の基盤

 以上、二つの事例をみると、同じ環境(井庭研究室)にいながら、まったく異なる学びをデザインしていることがわかるだろう。このように、ラーニング・パターンを用いて、自分の学びをデザインするということは、それぞれがこれからのプロジェクト活動において、どのような学びを実現したいかという宣言をすることであり、自らに意識化させることでもある。こうして「つくることによる学び」が実現されると、組織のメンバーは自身の成長を実感しながら、いきいきと活動を展開することになる。これが、組織を創造的な体質に変える「クリエイティブ・シフト」(Creative Shift)の基盤となる。

 今回見てきた「ラーニング・パターンによる学びのデザイン」では、ラーニング・パターンを、自分の学び方をつくる(創造する)ことを誘発するメディアとして用いるということに他ならない。つまり、パターン・ランゲージのもつ「創造の誘発」の力を利用しているのである。そのとき、自分の学びのデザインを「文章で書く」ということは、パターン・ランゲージのもつ「言語」性を最大限に活用するということでもある。単なるマニュアルやレシピであれば、それに従って遂行することが重要となるが、パターン・ランゲージでは、単なる遂行ではなく、その言語を用いて考え、表現し、それによって実現に近づくことが目指されているのである。

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この記事の著者

井庭 崇(イバ タカシ)

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