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地域企業のグローバル戦略

地域発グローバル企業にある、土地に由来する「創業の物語」──レオン自動機の競争優位の源泉とは?

第3回

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地域発グローバルトップ企業にある、土地に由来する「創業の物語」

最後に:宇都宮であることの意味

 現在のレオン自動機にとって、創業の地である宇都宮に本社を置くことの最大の意義は、創業の物語(ナラティヴ)を継承し続けることにあると思います。

 創業者の林虎彦はもともと石川県金沢市で和菓子屋を営んでいましたが、紆余曲折を経て、栃木県で和菓子店を開業しました。日光や鬼怒川温泉が観光地として栄えていたからです。虎彦は独学で包餡機を開発しましたが、部品を作る際に日光の鉄砲鍛冶の協力を得ていました。ちなみに、宇都宮市には「鉄砲町」という地名があり、これは戦国時代の終わりごろに宇都宮氏が鉄砲鍛冶を住まわせたことに由来します。1584年の沼尻の合戦(後北条氏陣営と、宇都宮氏・佐竹氏陣営との合戦)では、最新兵器だった鉄砲が8,000丁も用意されたそうです。現代では廃れてしまいましたが、創業当初は栃木に鉄砲鍛冶がいたことも、この地で創業したことの利点になりました。

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この記事の著者

金子 浩明(カネコ ヒロアキ)

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