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イノベーション・リーダーに求められるのは、「ビジョン」と「浪花節」のバランス

チクセントミハイ博士鼎談を受けて――入山&佐宗の振り返り対談

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リーダーのプロデューサーシップに必要な「相棒」と「フィードバック」

佐宗:
 ゲートキーパーが両方できる人だったら素晴らしいですが、必ずしもそれを一人でやらなくてもいいのかもしれないなと思いました。金沢21世紀美術館の館長である蓑豊さんの話を思い出しました。アメリカのシカゴ美術館、大阪の天王寺の大阪市立美術館の館長をされたのち、生まれ故郷の金沢を、「古い伝統のある金沢を未来のある街にしたい」という想いを持っていたところに、自治体のトップが120%の権限をくれたそうです。そのゲートキーパーの理解があって、彼はルノアールの絵を買う代わりに金沢の子供たちをたくさん美術館に連れてくる機会を作りたいといって、地元の人を巻き込んでいった。
 別の言い方で言うと「プロデューサーシップ」なのかなあ。たくさんあるアイディアの中からピックアップして磨き上げ、協力者を得ていくイメージ。ただ、そのための大きな価値観は揺らがないけれど、クリエイターとの相互作用で柔軟に調整する印象もあります。スタジオジブリの鈴木敏夫さんと宮﨑駿さんとの関係のような。

入山:
 その例はわかりやすいよね。ただ、ジブリはそれほど大きな組織ではないから人と人の会話の中で調整が可能なのかもしれない。巨大組織や都市では、ビジョンを周知させるってすごく大変なことですよね。そこでGoogleみたいに「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使える社会にしよう」という明確なビジョンがあると、みんなわかりやすいし、「それならやりたい」となるのでしょう。

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