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花王、完全自動化の倉庫を新たに建設 豊橋工場を生産・物流機能一体型サプライチェーン拠点へと変革

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 花王は、スキンケア・ヘアケア製品を中心に多品種を生産する豊橋工場に新たに完全に自動化された倉庫を建設し、工場の物流自動化および配送機能を担うロジスティクスセンターとの一体運営により、連携して柔軟に製品を供給できる「豊橋コネクテッド・フレキシブル・ファクトリー」の実現を目指すと発表した。

 新たな物流モデルの実現に向け2022年2月に着工した新倉庫は、建築面積が約7,150㎡、自動倉庫の保管能力は120万梱、自動化設備による入出荷能力は各4万梱/日を計画、2023年上期の竣工・稼働開始を予定しているという。ケース仕分けロボット、無人搬送車(AGV)、無人フォークリフトなど先端技術を利用した自動化設備の導入により、倉庫内の仕分け作業は固定された作業場所を必要とせず、仕分けロボットとAGVが自在にパレットへの積みつけとパレットからの荷卸しを同時に行なう、自由度の高い完全自動化を実現する設計となっている。また、太陽光発電の導入による使用電力の再生可能エネルギー化や、花王独自の技術による廃PETを原料としたアスファルト改質剤「ニュートラック 5000」を使用するなど、環境性能に優れた施設とし、CASBEEあいちAランクおよびBELS5☆の取得も予定しているという。

 また、工場内トラック搬送のスマート化に向けて、花王が大和ハウス工業らと進める自動運転フォークリフト実証事業と連携して積卸し作業の自動化・無人化をはかると共に、工場へのトラック入退場をスマート化し、トラック待機時間の削減とドライバーが安心して活動できるホワイト物流を推進していく。さらに、物流倉庫のロボットフレンドリーな環境整備に向けて、ロボット革命産業IoTイニシアティブ協議会の物流倉庫テクニカルコミッティーに参画するとしている。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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