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i.schoolディレクター横田さんが語る、イノベーションのための「プロセスデザイン」と「組織マネジメント」

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 イノトークは、イノベーション人材の育成を目的としてイノベーションの方法論を開拓、普及している東京大学の教育プログラム、i.schoolが主催するイベントである。今回のゲストスピーカーはi.schoolディレクターの横田幸信さん。彼が代表取締役を務めるコンサルティングファームi.labの事例を元に、なぜ、今イノベーションなのか、またどのように実践的に機能させていくかについての見解を語った。

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なぜ、今イノベーションなのか?

 i.schoolだけでなく、コンサルティングファームi.labや子供向けNPO法人Motivation Makerの運営も行っている横田さん。i.schoolではイノベーションのための理論を、i.labでそれらの実践を行い、イノベーションについての理解を日々深めている。

 学生時代は物理学を専攻していたという横田さん。彼自身の「OS」が物理、「アウトプット」がイノベーションだとすると、その中間に位置する「アプリケーション」は3つあるという。「デザイン」、「マネジメント」、「エンジニアリング」だ。

OS App. Output

 イノベーションの実践とその活動でのディスカッションから得たインプットを一般化・理論化し、教育機関での活動に活かし、その中で見えたもの、わかったものを再び民間企業での実践に応用するという循環を、高速回転で回しているという。横田さんは、なぜイノベーションに取り組むのか?

 「2030年の世界で、みなさんは自身が具体的にどのように生きているか、想像できますか」と問いかけた横田さん。

 彼は「知性」と「身体性」という観点から、15年後がとても楽しみだと話す。発展し続けるロボットが、生活文脈の中で人間と共存するのではないか。プログラミングで行っているものが、やってみせるという形で学習する記憶装置になるまで発展するのではないか。

 オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授の論文「未来の雇用」。コンピューター化によって、さまざまな職業の10年後はどうなっているかをクリエエイティビティ、社会性、知覚、細かい動きから分析したものである。日本に現存する仕事の49%が代替可能であるとされている中、芸術、哲学、思考を要するものは例外とされている。

イノベーションにおける人間の役割

 「目的意識を備えた創造性」を「他者との共創によって価値を高める」ことでイノベーションは起きる。その観点から2030年を想像したとき、横田さんが焦点を当てているのは組織や企業が生き残るという目的ではなく、個人がどうあるべきかという部分だという。

横田幸信横田幸信さん
i.schoolディレクター。i.lab, Inc. マネージング・ディレクター。小学生向けの教育系NPO Motivation Maker ディレクター
九大院理学府修士課程修了後、野村総合研究所、東京大学先端科学技術研究センター技術補佐員、東大院工学系研究科博士課程中退を経て現職。イノベーションの実践活動と科学・工学的観点からのコンサルティング事業及び研究活動を行っている。

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