「デジタル応援幕」「ギフティング」に至るまでの苦労
──起案から開発、リリース、そして現在の拡大フェーズまで一貫して担当されてきていますが、その間で苦労されたことはありますでしょうか。
上松:法律関連の確認・調整と体験価値の設計の2点で特に苦労しました。最初はアスリートやクラブの活動資金を直接援助できる仕組みを考えていたのですが、それでは個人間送金となってしまい、資金決済法上の「資金移動業」となってしまうことがわかりました。DNPは「資金移動業者」として登録していないので、お金を直接送る「資金移動」でのサービスは実現できないことがわかります。そこで、ユーザーにアイテムを購入してもらう「前払式支払手段」へと転換していったのです。このとき金融庁に何度も通ってこのビジネスモデルで問題ないか、DNPがこのサービスを運営して法律上問題ないかを確認しました。これが1つ目の大きな苦労ですね。