イノベーションを実現する「アナリティクス・ライフサイクル」とは?
ビジネスの成功やイノベーションの実現に、データアナリティクスの活用が不可欠であることは、もはや自明の事実だろう。しかし、実際にどのような手法を用いればいいのか、明確に理解している人は少ない。
8月9日(水)に行われた「Biz/Zine Day 2017 Summer」内のセッション「イノベーションを引き起こす『アナリティクス・ライフサイクル』」では、過去40年にわたりビジネス・アナリティクス市場を牽引してきたSAS Instituteが導き出した、データアナリティクスによってイノベーションを生み出すための法則が紹介された。その内容をレポートする。
SAS Instituteは、創業40年を迎えるビジネス・アナリティクスのリーディングカンパニー。クライアント企業のよりよい意思決定をサポートするための、ソフトウェアやコンサルティングサービスを提供している。ソフトウェアの研究開発に多くのリソースを割いているのが特徴的で、業界平均12.5%に対し26%もの予算を投入している。
アルゴリズム開発やデータ管理、デジタルマーケティングのソリューションなど、ビジネス・アナリティクスに関する様々な分野で高い評価を得ている同社。多くのクライアントの課題解決に尽力するなかで、イノベーションの実現を達成した企業には、あるひとつの共通点があることを発見した。
それが、セッションのタイトルにも含まれている「アナリティクス・ライフサイクル」である。データアナリティクスの種類を課題や目標といった要素を中心に「発見」のフェーズと「展開」のフェーズに分け、それを交互に行いサイクルを回し続けることで、ビジネスの効率と質の向上を目指すものである。