なぜ“挑戦をしない方が損”なのか──「ムーンショット」に“優秀な人や技術”と“莫大な資金”が集まる時代の成功法則とは?
エクスポネンシャルな思考を持った企業がフォーカスするのはやはり、エクスポネンシャルなテクノロジーをもった野心的な事業ではないでしょうか。エックス・プライズ財団が行う百万ドル(約10億円)をこえるような賞金レースは、総じて「ムーンショット」と呼ばれる、月にロケットを到達させるというような、非常に野心的なレースとなっています。
先日まで行われていた、グーグルがスポンサーするルナー・エックス・プライズという「月に無人探査機を送るプロジェクト」には、日本からHAKUTOというチームが参加していました。残念ながらHAKUTOはロケットの打ち上げが間に合わず、このプライズ自体が達成者無しということになりました。しかし、HAKUTOには数十人の優秀なエンジニアが集っていたと言います。また、プロジェクトの裏側を担い、実質的にHAKUTOの母体であったiSpace Technologiesは、100億円もの資金調達をおこなっています。彼らの事業構想は月の資源の活用です。