VUIのさまざまな特徴をサービス体験プロセスで考える「買い手の効用マップ」
VUIの先行市場である欧米では、様々なブランドや個人の開発者がプラットフォーマーのSDK(ソフトウェア開発キット)を利用してボイスフォワードなアプリを開発しており、その数はAmazonのAlexaベースのものだけでも30,000を超えている。今回はその中から、読者の皆さまが自社への導入を検討する場合のヒントになるようなものを4つほどピックアップする。
ローンチしてから日が浅く、欧米のみの展開のものもあり、まだ日本ではその使用感を試すことはできないものもある。その分日本ではあまり公になっていない最新事例もあり、是非参考にしていただければ幸いだ。
今回は、先進企業のVUI活用の事例を「VUIの様々な特徴」とブルーオーシャン戦略立案の際に用いられる「買い手の効用マップ」をかけ合わせながら紹介していきたい。そうすることで、読者の皆さんがVUIを自社のビジネスに活用する時に、VUIのどの特徴をどのサービス利用体験プロセスに当てはめることで付加価値を生み出せそうか、アイデアを出すときのヒントになるだろう。
VUIの代表的な特徴を整理しておくと、大きく下記の3点だ。
■ハンズフリー/アイズフリー
聴覚ベースのUIのため、デバイスを探す、画面を注視する、手で操作するといった必要がない。目が見えない方、手足が不自由な方、一時的にデバイスを見たり触ったりできない状況でも使える。
■マルチタスク性
ハンズフリー/アイズフリーにより、何か他の事しながらコンピュータの操作ができる。
■会話性
人と話すように話し言葉でコンピュータの操作ができるため、やりとりが自然&簡単。
これらの特徴を各企業がマップのどの箇所でどう活かしているか、次ページで詳しく見ていきたい。