過去の成功を捨て、時代の変化に対応する――躍進するマイクロソフトの戦略とは
まずMSは、この20年間に2度経営者が替わっている。ビル・ゲイツからスティーブ・バルマーへ替わったタイミングで株価は低迷し、リーマンショック時は大きく落ち込んだ。しかし、現CEOのサティア・ナデラが就任して以降、創業以来の高値が続いている。その背景に「自社の顧客価値を見直すという大きなピボットがあった」と葉村氏は話す。
「地球上のあらゆる場所にいる人や組織に、もっと多くのことができる力を提供する。それが、私たちのキーワードだ。重要なのは我が社のテクノロジーではなく、我が社のテクノロジーによって他の人は何ができるかだ」(サティア・ナデラ)