組織をインサイトフルに進化させる「二つの手法」とは?
本連載では、インサイトを「ビジネスプロセス」において活用し、インサイトフルな組織にするためのノウハウを解説している。しかし、インサイトフルな組織に変化しようとする過程で、多くの人がぶつかる壁=“インサイトバカの壁”が存在する。今回は、読者を疲弊させるそんな障壁を超えるための筆者の経験に基づく持論を提示しようと思う。
1. インサイトは、定量的に検証することができる。だから、たった一人の人間から得られたインサイトであったとしても、「それって何人の意見?」という否定的な声をはね返せる。
2.インサイトを持つ人々がターゲットである、と考える。「ターゲットからインサイト」ではなく、「インサイトがターゲット」を規定する考え方で、ビジネスを大きく伸ばせる。
このような思考が組織として共有できていなければ、インサイトを真に活かし、効果的なものとしていくことは難しい。
本稿では、この二つの持論を順に解説していこう。