AGC経営幹部が持つ“三本の矢”、現場との距離を近づけたプロセス
次に、梅本教授と島村CEOのクロストークが行われた。世界に名だたる大企業のトップという重責を背負いながら、失敗を恐れずに大胆な変革を実行できたのはなぜか。そう問われた島村CEOは、特にCFO、CTOと基本的な方向性について合意できたことが大きいと答えた。そして、そこに至るまでの過程を以下のように振り返った。
「(自分と)CFOとCTOの3人は性格が全然違います。最初はお互いに雑談しかしませんでしたが、回数を重ねるごとにダイアローグになり、その後にディスカッションを相当な回数やり、3人の中で『こういう方向でいくべきではないか』という意思の統一、基本的な合意ができました。そこからは、どういうスタイルでいくというHow to に移りました」(島村CEO)