ビジネスデータを活用したオープンイノベーション
──お二人は、企業に眠っているデータを活用することでオープンイノベーション3.0を実現させようとしていますが、企業ではどのようなデータが活用されずに眠ったりしているのでしょうか。
中川克幸氏(以下、敬称略):私たちは、ビジネスで生まれる企業活動に必要な情報資産を総称して「ビジネスデータ」呼んでいます。たとえば、文書ファイル、画像・動画、メールやメッセージなどのコミュニケーション履歴や、各業務システムに保存されているデータやログなどもビジネスデータです。デジタル技術の進歩やワークスタイルの変化に伴い、ビジネスデータは増大・多様化を続けています。その一方で、それらはほとんど活用されていない“ダークデータ”とも言われています。私たちは、このビジネスデータのうち、特に「テキストデータ」と「マシンデータ」の活用に着目しています。