地域を巻き込んだデータ連携のエコシステム
今後は、これまで改革してきたシステムをフル活用して、顧客向けのシステムに投資していくという。新谷氏は「最終的には地域を巻き込んだデータ連携のエコシステムの構築を推進し、BaaS提供による新たなサービス創造を目指す。厳しい経営環境下でもしっかり利益を計上し、新たなオープンイノベーションの場を提供するなど、地域の発展に継続的に貢献できるよう、さらなる進化を遂げる」と意気込みを語った。
具体的には、まずはクラウドバンキング(インターネットバンキング)について、2021年度中に法人版をリリース予定だという。既に稼働している個人版には、リリース済みのローンや外貨機能に加えて短いサイクルで新機能を追加していく。当然、法人版もリリース後の新機能追加に力を入れるという。新谷氏は「クラウドバンキングは、単に営業店の補完機能ではなくデジタルバンキングの基盤という位置付け。弊行では勘定系システムと同じくらい重要と考えている」と語った。