潜在的な市場はどのように「リサーチ」できるのか
――ここまでDX事業戦略室の業務とSPEEDAの活用についてお聞きしてきましたが、今後SPEEDAの進化に期待することはありますか。
三木:新規事業に取り組む際には、ソフトバンクにとっては新規事業でも「既存市場向け」の場合と、これからできるであろう「新規市場向け」の場合があります。先ほどサポートデスクで情報の提供を求めることもあるとお話ししましたが、世の中にはまだないサービスは市場規模の算出も難しく、情報量も少ないのが悩みです。何か潜在的な市場について気づきを得られるサービスができるとうれしいなと思っています。
新井:そうですね。世の中にまだないサービスの動向など、潜在的な市場の把握は難しいですよね。その場合、グループ会社のミーミルが提供しているエキスパートリサーチ事業をSPEEDAに統合した、「FLASH Opinion」というサービスがお役立ていただけるかと思います。
これはSPEEDA上で、多様な業界・分野の第一線で活躍する国内外の専門家に質問することで、オープンソースでは得られない情報やナレッジ(経験値)を、24時間以内に5人以上からテキスト回答が得られるというサービスです。新規事業開発においては、ファクト情報を効率的に収集、仮説構築をしつつ、FLASH Opinionで外部の専門家の知見にクイックにアクセスすることで、仮説の検証・ブラッシュアップまで、SPEEDA上でシームレスにご支援させていただくことが可能になるかと思います。
三木:いいですね。今度、詳しくどんなサービスかを調べてみたいと思います。
――新規事業における「新規市場のリサーチ」は「既存市場のリサーチ」とは別物ですよね。その際に「人の知見」を使った支援も活用できるというわけですね。非常に気になるサービスです。本日はありがとうございました。
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