企業変革とは「昭和型経営からの脱却」である
──この記事は大企業やスタートアップなどM&Aの当事者たちにも読まれると思います。何か最後にお二人から読者に向けてのメッセージはありますか。
増島:私としては大企業に向けて「とにかく変わってほしい」という思いがあります。昨今、「昭和」が批判の的ですよね。セクハラやパワハラは、いかにも昭和的な行動だと指弾されています。その意味でいえば「変われない大企業」は昭和の象徴といえます。大企業が自社の文化や行動様式を刷新するのは、多様性の尊重や環境への配慮に取り組むのと同じだと捉えたほうがいいと思います。そのなかで、長らく染み付いた思考法やマインドをアンラーンできるのであれば、それは素晴らしいことです。