個人の味覚を分析し、位置づけを行うAIエンジン「Food Galaxy」
ではここから、Personalization of tasteがどのようなステップを踏んで実現されたかを見ていこう。石川氏は、Personalization of tasteがクリアした2つの課題を順に説明した。まずは「味覚の立ち位置」だ。
考えるヒントとして紹介されたのは、「子供のお弁当」。一般的に日本人家庭の子供が食べるお弁当といえば、おにぎり・卵焼き・唐揚げといったメニューが思い浮かぶ。では、海外の子供達はどうだろうか。たとえば石川氏が幼少時代を過ごしたボストンのクラスメイトたちは、ピーナツバターとジャムのサンドイッチ、フルーツや野菜が入ったお弁当だった。つまり、どの国に住んでいるかで、味覚や食文化は異なるのである。