ロジカルシンキングかセンスメイキングの二者択一では大切な何かを見失う
梅本:「与えられた中で、ルールを守ってちゃんとやらなきゃ」という波に、当時は僕も当事者として飲み込まれていったような感じがあります。
その頃「勝ち組」「負け組」という言葉が流行ったんですが、みんなが考えていたのは「勝ちたい」ではなくて「負け組になりたくない」ということだった。90年代後半というのはメガバンクができて、M&Aが流行り、多くの企業が潰れました。「ああなったら最後だ」という恐怖感で、「生き残るためにはちゃんとしなくちゃ」という守りの姿勢になっていったんじゃないかな、と思います。