経営者のリーダーシップと現場からのボトムアップの相互作用
梅本:日本企業の特徴として、「一致団結が好き」ということの他に「上下関係を作りたい」というのもあると思います。いわゆる「タテ社会」で、これの何が問題かと言うと、CVCをやる、オープンイノベーションでベンチャー企業と組む、というときに「対等に」というのがどうしても難しいんですよ。
会社の内側でも、稼ぎ頭として大きくなった部署にいると、新規事業部門に対して「未熟な子どもなのね」という扱いをしかねません。自分たちの組織、集団、ひいては日本全体をよくしていくためには、組織は分けながらも必要なリソースはシェアして一緒に成功していく、というマインドが必要だと思いますね。