適切な投資ポートフォリオで新規事業の不確実性をコントロールする
ビジョン策定後は、それに基づいてどのように新規事業開発を行っていくかの投資方針や戦略を検討していきます。第1回でもご紹介したとおり、目的や意義に応じて最適な事業開発アプローチを採択することと合わせて、どのような領域に対して、どの程度の投資を行うかの投資方針を定めていくことが必要になります。一口に新規事業開発といっても、取り組む領域や事業内容によって不確実性の高さが異なるため、適切な投資ポートフォリオを組むことによって新規事業開発やイノベーション創出に対する投資におけるリスクを分散し、中長期的に再現性を高めることが重要です。
そのためには、下記の図のようなマトリクスを活用して、取り組む事業がどの領域に属するもので、その不確実性がどの程度かを判断していくのが有効です。