新規事業をサイレントキラーに妨害させないために必要なこと
──『コーポレート・エクスプローラー』では、大企業の中で新しい領域を探索しようとする動きを妨害するものを「サイレントキラー」と表現していたのが印象的でした。
「サイレントキラー」(静かな殺し屋)が生まれる要因は何かというと、結局は「既存のコア事業と探索事業のアラインメントが違う」ということなんです。既存事業で重要なのは効率性を高め、リスクを低減することなのに対し、探索事業は挑戦と検証に重きが置かれます。事業のロジックが根本的に違うんです。コア事業が強いので、放っておくと探索事業は“殺される”というわけです。なので、殺されないように分離して保護してあげる必要があるのです。