CEが「存在するか、育てるか」の議論の前に必要な組織システムの整備
──「両利き」をやるには経営者のコミットメントと、それに呼応するCEの働きが重要だということが見えてきました。
CEについて、「そういう人を、どうやって見つけるのですか? 育てられるのですか?」とよく聞かれます。オライリー教授の答えは「やってみないと分からない」でした。「経営陣が機会を与えていけば、できる人が出てくる。逆に、そういう組織環境や組織システムを作らない限りは、素質がある人がいたとしても出てこない」と言っていましたね。私も、「そういう人はいるんだ」という前提で臨まないと始まらないのだと思います。