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クリステンセン教授が語った、破壊的イノベーションが「起きない理由」と“Job To Be Done”

「破壊的イノベーション〜新たな成長事業をどのように生み出すのか〜」講演レポート

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「ファイナンス」が成長を阻害する

クレイトン・M・クリステンセン(Clayton M. Christensen)クレイトン・M・クリステンセン(Clayton M. Christensen)
ハーバード・ビジネススクール(HBS)の看板教授であり、イノサイト社の創設者。「破壊的イノベーション論」で一躍ビジネス界に不動の地位を確立した。発表した論文は、50年以上の歴史をもつマッキンゼー賞受賞5回を含む数多くの賞を授与している。『イノベーションのジレンマ』(増補改訂版、2001年)、続編の『イノベーションへの解』(2003年)、『イノベーションへの解 実践編』(2008年)、『教育×破壊的イノベーション』(2008年)、『イノベーションのDNA』(2011年)、自身初の人生訓となる『イノベーション・オブ・ライフ』(2012年)などの邦訳書がある(いずれも翔泳社)。

 近年、先進国では、成長を生み出すイノベーションサイクルが機能しなくなっている。クリステンセン氏は、米国では景気後退期から雇用回復までにかかる期間が年々、長期化しているというマッキンゼーによる調査の結果を紹介した。調査によると、景気が底打ちしてから雇用が回復するまでの期間が91-92年には15ヶ月、01-02年には39ヶ月、直近の07-08年には70ヶ月になっていた(それ以前は約6ヶ月)。
 同氏は、その原因は70年代から90年代に登場したファイナンス理論にあると見る。
 同氏が大学院生の時代には財務の計算は整数でするよう教えられていたが、その後、比率が盛んに用いられるようになった。整数では扱う数字が大きく、また企業どうしの比較が難しいが、分子が利益を表し、分母が何か別のものを表す分数(=比率)を用いれば、企業の評価をしやすくなるからだ。これによる影響を同氏はこう説明する。

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