-
イノベーターの先駆者・ヤマハ北瀬氏に聞く、大企業に「カーブアウト」と「評価制度改革」が必要な理由とは
生成AIの台頭、CVCやオープンイノベーションの定着などを経て、両利きの経営は新たなフェーズに入りつつある。さらなる激動が予想されるこの先、日本におけるイノベーションはどのように姿を変えていくのか。ヤマハ株式会社 執行役員 新規事業開発部 部長である北瀬聖光氏に聞いた。北瀬氏は前職の日本電気株式会社(以下、NEC)において数々の新規事業開発を手掛けた、大企業イノベーターの先駆者的存在。豊富な経験から、激変するイノベーション環境を勝ち抜くヒントを語ってもらった。
Biz/Zineで取り上げる「新規事業開発」「顧客体験設計」「人的資本経営」「DX推進」などは、 既存の大企業が、新たな価値を創出するための「企業変革」と言えます。 これらの具体的な活動の成否は「企業変革力」が鍵となり、その解明が成功の近道です。 本特集ページでは企業変革とは何か。アカデミアの知見や事業会社の事例を集めていきます。
新規記事
記事
-
楠木建×山口周が語る、競争戦略とAIの齟齬──勝者になるための組織と人材像とは
5月20日、アトラシアン株式会社が主催するカンファレンス型イベント「Atlassian Team on Tour Tokyo 2025」がANAインターコンチネンタル東京で開催された。同イベントでは「【特別講演】AIと共に築く競争優位:組織協働の新パラダイム」と題して、一橋大学の楠木建氏と独立研究者の山口周氏が登壇。生成AI時代の働き方や組織の在り方について対談セッションが展開された。話題は楠木氏、山口氏双方の生成AIの活用から始まり、そこから垣間見える人間の本質的な価値や役割などに議論が及んだ。未来への想像力と知的好奇心を刺激するセッションの模様をお届けする。“空気を読まない”生成AIが可能にする意思決定とは?
-
田中貴金属が描く2085年の超未来、その道筋を照らす「航海図」──頓挫しない両利きの経営とは
2025年に創業140周年を迎える田中貴金属。白金や金などの貴金属製品の製造・販売を主軸に長い歴史を重ねてきた同社は、現在、2085年に向けた「超未来構想プロジェクト」を推進している。なぜ、2085年という超未来を目標に掲げたのか。そして、その超未来にどのようなアプローチで辿り着こうとしているのか。壮大な目標を掲げるプロジェクトの目的や現状を、推進役を務める執行役員 未来創り本部 本部長 兼 TANAKA未来研究所 所長の吉田一晴氏、同本部 兼 同研究所 プロジェクトリーダーの米井佑輔氏、伴走支援を務めるRidgelinez株式会社Chief Creative Directorの田中培仁氏、Creative Managerの平田昌大氏の4名に聞いた。
-
中外製薬の成長戦略をベースに議論した、失敗前提のビジネスモデルが築いた「組織文化」と「人材育成」の鍵
2025年1月21日に開催されたBiz/Zine Day 2025 Winter「経営戦略としての人的資本経営」から、「成長戦略を加速させる人材マネジメント」について議論されたセッションをレポートする。登壇したのは、中外製薬株式会社 上席執行役員 経営企画部長の小野澤学寿氏、株式会社ストラテジーキャンパス代表取締役の中村陽二氏。セッションでは、中外製薬の成長戦略「TOP I 2030」を下敷きに、成長戦略を支える人材の育成や支援体制はどのようにあるべきかが議論された。モデレータを務めたのは、一般社団法人日本CHRO協会/一般社団法人日本CFO協会シニア・エグゼクティブの日置圭介氏。
-
次世代経営人材の育成に「修羅場」は必要か──「事業家思考」と「投資家思考」を両立する人材の養成とは?
2025年1月21日に開催されたBiz/Zine Day 2025 Winter「経営戦略としての人的資本経営」。同イベントから、日本特殊陶業株式会社 上席執行役員 経営財務監理室担当 兼 FP&Aカンパニープレジデントの鈴木義孝氏、早稲田大学大学院 経営管理研究科 教授の佐藤克宏氏が登壇したセッションの様子をレポートする。佐藤氏は著書『戦略としての企業価値』(ダイヤモンド社)などを通じて、経営人材には「事業家思考と投資家思考の両立が必要」だと訴える。その主張に、今まさに組織の大変革に挑んでいる日本特殊陶業の鈴木氏が応答する形で議論が展開した。モデレータは一般社団法人日本CHRO協会/一般社団法人日本CFO協会のシニア・エグゼクティブである日置圭介氏が務めた。
-
瀬戸体制下でのLIXILの企業変革──宇田川准教授が解き明かす、現場に自発性が生まれる組織の秘訣とは
埼玉大学の宇田川元一准教授の3冊目の著書『企業変革のジレンマ──「構造的無能化」はなぜ起きるのか』(日経BP 日本経済新聞出版)では、多くの成熟した企業が陥る緩やかだが確実な衰退を「慢性疾患」状態とみなし、そこから抜け出せない理由を「構造的無能化」のメカニズムで説明している。今回は、株式会社LIXILのCX(顧客体験)改善の取り組みに注目した。同社の安井卓氏(常務役員 Marketing部門 リーダー)、芦村学氏(マーケティング部門 カスタマーサービス統括部 サービス改革推進部 CX改善推進グループ グループリーダー)と、CX改善のツールを提供するクアルトリクス合同会社の増田泰彦氏(シニア カスタマーサクセス マネージャー)をゲストに招き、変革が進む背景について議論した。
-
人的資本経営にあるジレンマを超える──宇田川氏が語る、数値化できない価値と継続的な対話の意味とは?
「経営戦略としての人的資本経営」をテーマに開催されたBiz/Zine Day 2025 Winterのオープニングトークに、埼玉大学経済経営系大学院の宇田川元一准教授が登壇した。「『企業変革のジレンマ』の視点で考える、対話による経営/組織能力の構築」と題し、近著のエッセンスに加え、宇田川氏が次の本に向けて新たに取り組もうとしているテーマについても語られた。
-
山口周氏が語る、人的資本開示データによるHR界のマネーボール化──海兵隊的な役割になる未来のCHRO
「経営戦略としての人的資本経営」をテーマに開催されたBiz/Zine Day 2025 Winterでは、山口周氏(独立研究者/パブリックスピーカー)がオープニングトークの場に登壇した。「人的資本開示はHR界のマネーボールか」と題して語られた内容をレポートする。