WeWorkという「場」の価値を高めるコミュニティ、シリコンバレーで学んだ「Being」とは?

第2回:at Will Work 代表理事 藤本あゆみ氏 インタビュー

 “働き方”を選択できる社会をめざし、昨年5月に設立された一般社団法人at Will Work。代表理事を務める藤本あゆみ氏は、この5月にシリコンバレーで堀江愛利さんの「Women’s Startup Lab」、ニューヨークでは日本進出も発表されたWeWorkとSpaciousを訪れた。2つの場所で得たヒントを元に、企業によって、また個人によっても異なる各々の理想の働き方を選択するために必要なこと、今の日本における課題を伺った。

[公開日]

[語り手] 藤本 あゆみ [取材・構成] やつづかえり [写] 長谷川 梓 [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] コミュニティ ワークスタイル コワーキングスペース WeWork Women’s Startup Lab Spacious

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シリコンバレーで学んだ「DoingよりBeing」

——アメリカに行かれていたそうですが、視察のためですか?

藤本(一般社団法人at Will Work代表理事 / お金のデザイン シニア・コミュニケーションズマネージャー):
 シリコンバレーとニューヨークに行ってきました。シリコンバレーでは、堀江愛利さんという方がやっている「Women’s Startup Lab」という女性向けのアクセラレータープログラムを体感する合宿、「シリコンバレーWSL合宿-日本を変える女性のBootCamp-」に0期生として参加してきました。

タイトルWomen’s Startup Lab

——藤本さんの他にも、日本からの参加者がいたんですか?

藤本:
 はい。at Will Workのアドバイザーでもある奥田浩美さんの呼びかけで、自分で会社を興している方やメディアの編集長など、日本人の女性6人が参加しました。

 私は起業家ではないので途中からどこまでこの合宿に貢献できるのか不安だったのですが、参加して良かったと思ったのは、「Doing よりもBeing」という考え方を学べた点です。前回もお話しましたが、起業やプロジェクトをやっていくときは、社会情勢がどんどん変わっていく中で、Doing(やり方)だけに固執しているとスケールしない。私は社会にとってどういう存在なのかというBeing(あり方)が大事なんですね。私たちがat Will Workという名前にしたのはWillを大事にしたいからですが、そもそもWillが見つかってない人や会社が多いんです。そのWillを見つけるために、「あなたのBeingは何ですか?」ということ、「あなたのやっていることはBeingですか? Doingですか?」というのを切り分けるということをやると、すごくすっきりしてくるということがよく分かりました。

——ほかにはどんなことを?

藤本:
 いろいろやりました。やるべきことをどのように成し遂げていくのかを考えるフレームワークを学んだり、ビジョナリーマネージャーとピープルマネージメントの違いを話し合ったり……、散歩しながら話すといった身体を動かす活動もありました。

 堀江さんが私たちの状態を見て、柔軟に内容を変えてくれてました。何もしない時間を作るというのもあったのですが、その意味は、「ホワイトゾーン(余白)を作りなさい」ということなんですね。私たちはみんな忙しくて、パズルのように予定を詰め込んでいるうちに、考える時間や余裕がなくなってしまうから……。瞑想と言われると難しいのですが、好きな音楽を聴きながら休んで、と言われて思い思いに過ごしていると、急にハッと気づくことがあったりしましたね。

藤本あゆみ藤本あゆみ氏(一般社団法人at Will Work代表理事 / 株式会社お金のデザイン シニアコミュニケーションズマネージャー)
1979年生まれ。大学卒業後、株式会社キャリアデザインセンターに入社。求人媒体の営業職を経て、入社3年目に当時唯一の女性マネージャーに最年少で就任。結婚を機に退職し、2007年4月にグーグル株式会社(現グーグル合同会社)に転職。デジタルマーケティング導入支援、広告営業チームの立ち上げに参画し、営業マネージャー、人材業界担当統括部長を歴任。女性支援プロジェクト「Womenwill Project」パートナー担当を経て、2015年12月にグーグルを退職。2016年5月に一般社団法人at Will Workを設立し、代表理事として活動するとともに、株式会社お金のデザインで広報・マーケティングマネージャーとしても従事している。

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