川根本町と、エアロネクスト、セイノーホールディングス（セイノーHD）、KDDIスマートドローンは、町が目指す過疎化などの地域課題の解決に向けて、町内でのドローン配送実証事業を含む次世代高度技術の活用による新しい物流のビジネスモデル構築を目的とした連携協定を締結した。

　同取り組みでは、物流の最適化を目指し、ラストワンマイルの輸送手段にドローン配送を組み込み、地上輸送とドローン配送を連結、融合する新スマート物流システムを導入。買い物代行や災害時支援、医薬品配送などを行う仕組みをつくり、課題の解決を目指す実証実験を実施しながら、次世代高度技術の活用による新しい物流のビジネスモデル構築に民間企業と行政が協働して取り組んでいくとしている。協定内容は以下のとおり。

• 地域雇用、人材教育、人材育成、および産業基盤整備に関する事項
• 持続可能な地域交通、地域物流の確保と、住みやすい環境づくりに関する事項
• 地域防災や地域の脱炭素への貢献、および新しい社会インフラの整備に関する事項
• 有事の際におけるドローン活用に関する事項

　なお、川根本町とエアロネクストのドローン事業を行うNEXT DELIVERYは、この連携協定に先駆けて12月3・4日に、災害時の孤立集落へのドローン配送を想定した実証実験第2回を実施。ドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流「SkyHub」の社会実装に向けて動き出しているという。

　同連携協定により、4者が相互に連携、協力し、ドローンを含む次世代高度技術の活用により、川根本町における地域の課題解決と活性化に寄与していくとしている。