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日本IBM、戦略策定からプロジェクト管理までを「IT変革のためのAIソリューション」として体系化

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 日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は、ビジネスのためのAIおよびデータ・プラットフォームである「IBM watsonx」をはじめとした最新のAI技術を活用し、戦略策定からシステム開発、運用、プロジェクト管理まで包括的に支援する「IT変革のためのAIソリューション」を体系化、3月7日より提供を開始した。

 今回体系化した「IT変革のためのAIソリューション」は、システム開発や運用などにAIを活用することで、省力化や生産性向上、有識者の知見の大規模言語モデル(LLM)への取り込みが可能となり、情報システム従事者の働き方を変革することが可能となる。

 今後、2027年には、分析、要件定義、設計/開発、テスト、運用における仕様書作成やテストを中心に効率化し、有識者によるレビューを含めても30%以上の効率の向上を目指すという。さらに2030年には、自動化に加え、有識者の知見を大規模言語モデル(LLM)に取り込んだAIによるレビューの仕組みを構築することで、開発と運用全体で50%のスピード向上と抜本的な効率化を目指すとしている。

 「IT変革のためのAIソリューション」は以下の5つから構成される

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AI戦略策定とガバナンス:ITライフサイクルにおける生成AI活用の戦略策定とガバナンスを提供

 様々な事例に基づいた最適なAIユースケースやコード生成のためのAIなどを活用した生成AIプロトタイプによる生成AI活用シナリオの早期確立と、生成AIを組み込んだ開発プロセス・標準策定によるガバナンスと適用対象を拡大する。将来的にはベストプラクティスを学習した生成AIによる新たな価値提供も実現する。

コード生成のためのAI:生成AIと様々なテクノロジーを融合・最適化し、基幹システム含むシステム構築を効率化

 生成AIとローコード開発などを最適融合し、システム構築ライフサイクル全体を効率化。基盤モデル「watsonx.ai」に、IBM共通追加学習とお客様標準コードを個別学習させることで、顧客環境に最適化した「仕様書からJava/COBOL/PLIコードを生成」、「コードから仕様書の作成」に加え、「COBOL/PLIの既存システム分析や、テスト自動化、基盤コード生成」が可能となる。これらはハイブリッド・マルチクラウドにも対応しているという。

テスト自動化のためのAI:従来のテスト自動化の仕組みに生成AIを組み込み、テスト効率化と仕様変更に対する柔軟性を向上

 要件や仕様情報を入力後、テスト・データを自動生成し、テスト・スクリプト生成からテスト実行/検証まで、画面打鍵テストのプロセスをシームレスに自動化。これまで自動化が難しかった単発の機能テストや、仕様変更が多いアジャイル開発でも柔軟に自動化を適用することで、効率化が可能となる。

IT運用高度化のためのAI:生成AIや自動化技術を活用し、IT運用を高度化

 問い合わせに対するチャットボットでの自動応答によりオペレーターの負担を軽減。定型作業の自動化、インシデント検知から対応まで自動化し、複数イベント集約による復旧時間を最小化する。また、生成AIがインシデント要約を作成し、過去の対応実績から障害の根本原因や解決策候補を、関連する設計書や手順書を検索して提示する。定型作業や復旧作業を自動化し、自動化スクリプトの生成など、インシデント・定型作業対応を高度化する。

プロジェクト管理のためのAI:AIテクノロジーでプロジェクト・マネジメント・オフィス(PMO)の作業を支援し、プロジェクト品質を確保

 社内プロセスや規程、プロジェクト管理関連の質問へのチャット・システムの自動回答、プロジェクト・レポートの自動生成、プロジェクトKPI自動評価やAIによる総評、要注意プロジェクト情報の提供、過去実績データに基づくプロジェクト品質の確保や評価・予測により、PMO業務を支援する。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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