佐々木正悟
心理学的見地にもとづいた効率的な仕事ノウハウに定評があり、 書籍やオンライン連載の執筆の傍ら、「タスク管理」「時間管理」のコンサルタントとして活動。
海老名久美
Webメディアを中心に、書評やアプリレビューなどの記事を多数執筆。仕事のために、国内外のテック系ニュースを幅広くチェックしている。
ワークログや日々の記録に
佐々木「今回は、ワークログや日々の活動記録を付けるのに最適な「Day One」というアプリをぜひ紹介させてください。」
海老名「「Day One」は日記アプリですね。最近、Mac版もiOS版もメジャーアップデートされて、バージョンが「2」になりました。」
佐々木「日記アプリではありますが、仕事の記録にもプライベートの記録にも便利なのです。」
海老名「どういうところが使いやすいですか?」
佐々木「記録が時系列(タイムライン)で見られるため、過去の記録を見つけやすいことですね。Evernoteも、さまざまなことの記録に使ってはいるのですが、iPhoneから見るときには、Day Oneの方が断然探しやすいのです。」
海老名「たしかに、写真を保存しておくと、過去の出来事を見つけやすいですね。」
佐々木「複数のジャーナルが作れるので、プロジェクトごとの記録や、仕事全般の日報として利用するのもお勧めです。」
Evernoteよりも使いやすい!
以下、佐々木
「仕事の資料でも、アイデアメモでも、請求書でも、議事録でも、とにかくなんでも過去のノートなら、Evernoteに入れておけばいい」とは、まったく私の言いそうなことなのですが、にもかかわらずEvernoteと機能のかぶるところの多いDayOneを紹介するのはどうしてか。
個人的に、Evernoteでもっとも問題なのは、iPhoneなどのスマホアプリだと思っています。
第2の脳、というからには、思い出したいと思うことがあったら、なるべく即座に思い出せる方がいいのです。
が、少なくとも私の使うiPhoneアプリは、速度的に問題があります。ノートの数がやや多いかとは思いますが、「なんでも入れるEvernote」ですから、どうしてもそうなるわけです。
何でも入っている以上、見つけ出したいものは検索をかけます。その検索でヒットするまでにかかる時間が、ちょっと長いのです。
DayOneも、同じように使えば、同じようなことになってしまうかもしれませんが、使い方を絞ることはできます。たとえば「ライフログと自分のメモだけを入れて、クリップはしないようにする」とか、あるいはクリップしかしないようにするなど。
今のところ、iPhoneアプリで「情報を探す」限り、Evernoteよりも使いやすいという印象です。