「地方創生のための事業プロデューサー派遣事業(平成28~30年度)」では、トーマツは派遣地域の特性を理解し、企業連携、ネットワーク、人脈を駆使しながら事業を構想できる人材を新たに採用するとともに、デロイトトーマツのネットワークを活用して円滑な事業の遂行に努めるという。このような体制を迅速に構築し多数の新規ビジネスを形成することで、地域経済の活性化への寄与をめざすとしている。
トーマツが一角をなすデロイト トーマツ グループは、地方創生を支援する専門家をはじめ、知的財産、ベンチャービジネス、地域金融といった専門家が存在している。加えて、全国約40都市に拠点を持ち、その地域の特性や背景を理解しコミュニティの一員として地域に根付いた活動を行っているという。
今回の事業では、これらの資源を活用し、従来より一歩踏み込んだ支援のあり方を模索・実現するという。事業プロデューサーは、デロイト トーマツ グループにおける各分野の専門家や全国のメンバーと連携し、トーマツは東京にプロジェクトマネジメントオフィスを設置し、事業プロデューサーを支援する体制を整備する。
この事業は、地域における事業化機能拡充のため、金融機関を含む地域ネットワークを構想・活用しながら、潜在ニーズ・シーズを掘り起こして事業を構想し、ニーズとシーズのマッチングから事業資金調達、販路開拓まで含めた新規事業創出環境の整備を支援するキーパーソン、「事業プロデューサー」を地域に派遣することにより、地域における新規事業を創出する環境を整備し、地域の活性化を図ることが目的になる。
トーマツは、事業全体の支援、事業プロデューサーの派遣およびサポート、事業化創出の活性化を担う。事業プロデューサーが事業を構想し、それらを具体的な事業として実現していくことで、将来的に地域において活発な新産業の創出を企図し、地域経済の自走化を目指した支援を実施する。
今回の事業でトーマツは、具体的には次の3項目を実施する。
(1)事業プロデューサーの採用と派遣
新規事業創出や知的財産マネジメントに関する高度な専門的知識を持ち、企業等で実績を積んだ事業プロデューサーを公募し、トーマツの正職員として採用する。また、事業プロデューサーの活躍の場となる派遣先を特許庁の有識者委員会が選定し、両者のマッチング後にトーマツが事業プロデューサーを派遣。