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Biz/Zineセミナーレポート

「人工知能」と「システムバイオロジー」の融合が与える人類史上最大のインパクト

THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2016 TOKYO report vol.2

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 2016年7月5日と6日、「ブロックチェーン」と「人工知能」をテーマに「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2016 TOKYO」が開催された。ソニーコンピュータサイエンス研究所取締役社長、北野宏明氏による「人工知能の過去・現在・未来」と題された基調講演の内容をレポートする。

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「ロボカップ」プロジェクトを通して生まれた、商業利用を可能にしたロボテクノロジー

 「ロボカップ」というプロジェクトは、20年前から始まった。その目的は2050年までに完全自律型ヒューマノイドロボットのチームで、FIFAワールドカップのオフィシャルチームに勝つと言うものだ。登壇者である北野氏は、ソニーコンピュータサイエンス研究所とは別に、ロボカップ国際委員会ファウンディング・プレジデントも担っている。

 毎年、協議会を開催し、技術がどのくらい進歩したかを話し合う。その際に、FIFAとロボカップのルールを比較する表があり、毎年このルールの差分をなくす方向で、技術の進歩が話し合われている。具体的に、車輪型のロボットやヒューマノイドなど、複数のカテゴリに属するロボットが存在している。

 「ロボカップの技術は、ロジスティクスやスマートホームなどに活かされている」と北野氏は語る。ロジスティクスの具体例に、ロボカップで優秀な成績を収めていたチームの指導者である、ラファエロ・ダンドレア氏がアドバイザーを務めた、ロボット物流システム会社の「Kiva Systems(キバ・システムズ)」の事例がある。同社は、ロボカップの技術を倉庫の管理システムに適応し、分散型自律ロボットを開発。具体的に、クリックした瞬間に、ピッキングロボットが動くという、オーダーマネジメントシステムによって動いている。キバ・システムズはのちに、e-コマース大手のアマゾンが買収し、アマゾン・ロボティクスへと社名が変更されている。

Kiva Systems

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