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ジェフ・サザーランド氏に「3つの観点」で学ぶ、イノベーションを生み出すチームの作り方

 2月に株式会社日本ビジネスプレスが主催した「Digital Innovation Leadership ~ビジネスを創造する組織戦略~」では、事業部門と技術部門のメンバーが一体となってチームでプロダクトを開発する「スクラム」を提唱し、世界中の企業に導入支援を行っているジェフ・サザーランド博士(Scrum inc. CEO)が登壇した。本コラムでは、その要旨を編集部の視点でレポートする。

[公開日]

[取材・構成] やつづかえり [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] スタートアップ 事業開発 企業戦略 オープンイノベーション アクセラレーター コーポレートアクセラレーター

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スクラムのルーツは、多能工がチームを組む「トヨタ生産方式」

 米軍のパイロットとしてベトナム戦争に従軍したジェフ・サザーランド氏は、陸軍士官学校時代の経験、コロラド大学医学部でのがん研究を経て、金融系など複数の会社でITの専門家として働いた経験から、1990年代初頭に新たな開発手法の構想を始め、2000年代にかけてケン・シュウェイバー氏とともに「スクラム」手法を確立した。2008年にスクラム社を設立し、世界中の企業でスクラム導入の支援を行っている。

 2月に開催された「スクラムを活用した組織変革」と題する本講演では、スクラムについて以下の3つの側面から語られた。

  1. サイロ型(縦割り)の組織を壊すことができる
  2. チームがうまくやっていくには、オープンさと透明性が必要である
  3. 幸福度の高い人は、より生産性が高い

 「スクラム」を端的に説明すると、プロジェクトの生産性を高める管理手法だ。グーグルやマイクロソフト、FBIといった大組織や、多くのハイテク企業で採用されている。近年、ソフトウェア開発の効率性を高めるための考え方として「アジャイル」が浸透しつつあるが、サザーランド氏はその原則をまとめた「アジャイルソフトウェア開発宣言」の17人の著者のひとりでもある。スクラムは、理念としてのアジャイルを実行に移すためのツールとして、最も広く採用されている手法なのだ。

 サザーランド氏によれば、スクラムのルーツには日本のトヨタ生産方式がある。MITの研究者たちはそのような生産管理手法を「リーン生産方式」と呼び、日本の自動車業界の成功を分析して『The Machine That Changed the World』(James P. Womack他)にまとめた。そこに描かれているのが、様々な能力を持つ多能工がチームで生産を進めるプロセス。まさに現在のスクラムのようなものだという。

The Machine That Changed the WorlThe Machine That Changed the World』(James P. Womack他)

 当時の欧米では、リーンは「製造ラインでの手順、プロセス」と認識されていた。そこに顧客の視点を加えた「チームでの仕事の進め方」の原則がアジャイルであり、その具体的な手法のひとつがスクラムである、という関係になる。

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